<現在の展示>
●第10回企画展 「昭和、女中のいた時代」
【 展示内容 】
戦前までちょっとした家庭では女中を置いていました。
最大の理由は家事が大変だった」ことと家族が多かったことです。
当時は朝晩の布団の上げ下ろし、雨戸の開け閉めといったことからはじまって、
洗濯にしても盥と洗濯板による手洗いでしたし、着物や布団などはいったん解いて
洗い張りをして仕立て直しをしなければなりませんでした。
今のように家電製品や既製品があるわけでなく、
おまけに大人数の生活に必要な一切をすべて人の手によって行っているものでしたから、
膨大な量の、しかもかなり高度な技術を要する家事をこなさなくてはくらしが成り立たなかったのです。
このため主婦だけでは手が回らず、家事を補助する女中が不可欠だったのです。
女中という仕事は家庭の中の入って家族とも密接に係わる仕事です。
このため良い面もありますが悪い面もあります。表面には現れにくい、
それでいて広く社会に結びつくさまざまな問題を持っているという多面的で複雑な仕事です。
女性史としても重要です。このため女中をいろいろな角度から検証することによって、
昭和時代の家庭や社会をあらたな視点から見直すことができるのではないかと思います。
【 会 期 】
2010年9月1日〜
【 会 場 】
昭和のくらし博物館企画展示室
<これまでの企画展>
第1回 1999年度 「家庭看護」
第2回 2000年度 「洋裁の時代」
第3回 2001年度 「ちゃぶ台の昭和」
第4回 2002年度 「くらしの中のはきもの」
第5回 2003年度 「町のお医者さん 鵜ノ木耳鼻咽喉科と開業医の昭和」
第6回 2004〜2005年度 「昭和のキモノ」
第7回 2006年度 「昭和の女職人」
第8回 2007〜2008年度「家で病気を治した−家庭看護の時代−」
第9回 2009〜2010年度「在日のくらし−ポッタリ(風呂敷包み)一つで海を越えて」