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開館は 金・土・日曜日・祝日 10:00-17:00 です 

長い雨の後、やっと秋らしい日和が続き、博物館の中庭で干し柿を作って干しました。
近所の「くさっぱら公園」では恒例になった干し柿づくり。都会の中でも輝くような柿色の連なる風景がハッとするほど美しくて、もっと街中でもこの季節の景色が見られるといいなと思ってきました。はじめは近所にも渋柿のなるお家があって、そこで柿をもぐお手伝いをしながら分けてもらったのですが、その木も切られてしまって、、、。ことあるごとに、「渋柿が欲しい」と言い続けたところ、今年は色々な場所からお声をかけてもらいました。今回は山口と横浜からピカピカの柿が届きました。

ポカポカ日差しのもと中庭で柿をむいていると、自然に来館者の方とのおしゃべりが弾みます。

大阪からいらした女性「東京では知らない人にあんまり話かけないけど、、、」とお節介談義に花が咲きます。「子供の頃から他人にたっぷりお節介焼いてもらって育つと、この歳になって、私もお返ししなきゃと思うもんです」との話に、なるほどそうだなあ!と頷きます。

「東久留米に古いご自宅があって時々家を開いているけれど、今まであまり顧みていなかった渋柿で地域の人たちとやってみようかしら」という女性。「柿をむいたことないけど、やってみます!」と言ってたどたどしくナイフを手にする女子大生。それを見て「そんなんじゃダメよ」とつい口出ししたくなる年配の女性。
そこに「暮らしの風景」がふわりと立ち現れました。

展示物を見ていただくだけでなく、こんなかつては当たり前にあって(そして今は稀になってしまった)人と人の関わりのある風景を残す。それがこの博物館の大切な役割かなと思っています。

 

地方でも干し柿を作る人が減って、熊の被害などで厄介者にされがちな柿の木ですが、都会で求める人がいれば、地方の里山の風景も残せるのではと、夢は膨らみます。
これから富山県氷見市、長野県松本市からも続々と渋柿便が届く予定。(柿のうれ具合はそれぞれなので、人間の予定より柿次第というところもなんだかいいですね)ご近所にもこの幸せの風景をお裾分けしたいなと思っています。まずはすぐ近くの大田区の出張所や保育園にもお声かけ中です。少しづつ(少々お節介でも)柿で地方と都会、人と人をつなぐ柿外交(笑)を続けたいなと思っています。

後日談 出張所では、受付の近くにいくつか柿を吊るしてくださいました(嬉しい!)今の社会はどんどん不寛容になっていて、それゆえの息苦しさも加速しています。小さな「やってみる」を試してくださった出張所のみなさん、ありがとうございます。最初の一歩は恐る恐るですが、小さな「やってみる」が次のステップにつながって、ともに地域を耕していけるといいですね。

(副館長・下中菜穂記)

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